販売者特集
梅ボーイズ 山本将志郎さん
梅から生まれた梅太郎。。。5代続く梅農家を中心としたさわやか青年集団「梅ボーイズ」!
令和の男性アイドルグループ「梅ボーイズ」
むかーしむかし、和歌山県の日高郡みなべ町に梅を栽培する梅農家があったそうな。。。
という日本昔ばなし風ではじまる今回は、梅の世界を変える集団!その名も「梅ボーイズ」の山本将志郎さんです。
梅ボーイズ。。いい響きではありませんか。古くはたのきんトリオからはじまり、少年隊、光GENJI男闘呼組、SMAPなどなど(最近のやつでお願いしますというクレームは受け付けません)、男性グループと聞くとワクワクしますよね。そんなワクワク感を醸し出す集団が「梅ボーイズ」
リーダーの山本さんは、和歌山県で5代続く農家の息子。お兄様が家業は継いでいらっしゃるとのこと。
なぜ、梅ボーイズの取組をはじめたのかを聞くと、ふむふむなるほど。今の農業界が抱える課題が垣間見えました。
農業はつまらない?お兄様の葛藤
山本さんがこの活動をはじめたのは、お兄様が大きく関係しているとのこと。先にもお話したように、山本さんの家は5代続く梅農家。将志郎さんより先に生まれたお兄様が家業を継がれることとなり、将志郎さんは北海道の大学に進学しました。和歌山から北海道の大学ですからなかなか帰省をするタイミングもなく、時間が過ぎていき、ある時、和歌山の実家に戻ったときに、お兄様の状況にびっくりされたとのこと。
家業を継いだ当初は意気揚々と仕事をしていたお兄様からはすっかり覇気がなくなり、毎日がつまらないとのこと。「????」と思って話を聞くと、「一生懸命手塩にかけて作っても納めるのは市場。なんの反応も帰ってくることがなく、工業製品を作っているような感じ。。なんのやりがいもないしつまらない。」ということでした。
既存の流通を変えよう!梅ボーイズのはじまり
そうなんです。これまでお兄様が行っていたことは、日本の農業現場が抱える課題でもある「消費者がみえない」ということなんです。これは逆のことも言えるのですが、消費者から見ると「生産者が見えない」ということにつながってきます。この状況が作り手の思いを削ぎ落とし、農業をつまらなくしている。
「自分たちがめちゃくちゃ美味しいと思って手塩にかけて育てた梅を本当においしい!と言ってくれる人に届けたい。そして、兄の毎日をエキサイティングで楽しいものにしたい。ひいては梅業界全体を盛り上げていきたい!」と思うようになったそうです。当時将志郎さんは、北海道大学大学院に進学していましたが、梅を世界に広げるにはこれ以上の学歴は必要ない!と決心し、大学院を中退し、梅に思いを持つ仲間とともに梅ボーイズを立ち上げました。
日本一周から学んだコト
大学院を中退してまず行ったことは、日本一周をして自分たちが作る梅干しを全国の方々に食べてもらう「梅干し日本一周」プロジェクト。自分たちで塗装したピンク色の「ラブラブ梅ワゴン」に乗って日本全国ジブたちがつくった梅干しを販売して回りました。全国各地を回ると「類は友を呼ぶ」でしょうか。ジャンルは違えど同じ思いを持った同士にたくさん出会うことができました。また、各地のお米や素材などと組み合わせた料理を作り、食べ、これらを多くの皆様と共有し、「とても美味しい梅干しね!」「うちのお店においてよ!」という生の声を聞くことができました。もちろん、この反応はお兄様にもお伝えし、その反応に応えるべく日々おいしい梅をつくっていらっしゃいます。
消費者の声を生で聞くことで生産者は励みになる。それを体感し、もっともっと多くの方と接していき、商品開発などにつなげていくとお話された将志郎さんの目はキラキラと輝いています。
熟成梅干しを是非お試しください
そんな梅ボーイズたちが販売する梅干しは、お兄様がつくった和歌山の「完熟梅」を使用しています。通常は完熟梅を漬けてパック詰めしていますが、梅ボーイズの梅は、一年間熟成させてからパックしている梅干し業界でも珍しい「熟成」方式を取っています。肉でも魚でも熟成させると味に深みが出ますよね〜。熟成梅干しも例外ではないのです!
また使っている材料も昔ながらの塩、しそのみととても安心。漬け込んだしそから出る梅酢もあります。これらは当然ながら無添加の商品。個人的には『うめぼしにゅっ』が好きですー。
ぜひお試しください〜♪